巨匠宮本金八氏のバイオリンを修理する機会に恵まれました。
宮本氏は大正、昭和期の最も優れたバイオリン製作者として知られています。
宮本氏には特定の師はおらず、日本楽器(ヤマハ)で修理をしながら独自に製作の研究をされたそうです。
ご高名は存じ上げておりましたが、実際に楽器を拝見するのは初めてでした。
外観の美しさもさることながら、内部のブロック、ライニングまで非常に丁寧に仕上げられておりました。
今回修理したバイオリンは1931年製で、宮本氏53歳の作品です。
戦前の日本にこのような楽器を作る方がいたということに大変感動いたしました。
宮本氏のバイオリンは次回のサンライズオークション東京Viewingでご覧いただけます。