[2017.10.23] 工房コラム vol.17 ハイアーチについて 〜後編〜

前回の記事でハイアーチの楽器は製作する上で板の強度バランスを取ることが通常のアーチよりも難しいと書きましたが、ハイアーチの楽器にはハイアーチの楽器にしかない独特の魅力があります。

もともとアマティやシュタイナーといったハイアーチの楽器は特に音色が良いと言われています。
中でもシュタイナーの楽器は非常に人気があり、一時期はストラディヴァリよりもはるかに高値で取引されていました。
かのモーツァルトも所有していたと言われています。

その後ヴィオッティが演奏会でストラディヴァリを使用して喝采を浴びたことから、バイオリン職人のお手本はシュタイナーモデルからストラディヴァリモデルへと移っていったようです。(ヴィオッティは弓作りのトルテと協力して、現在のモダン弓の形を作ることにも大きく貢献しています。)

こうしてストラディヴァリ型の楽器が増えていき、現在ではハイアーチの楽器が製作されることは殆どなくなりました。

しかし弦楽器が様々なジャンルや奏法で演奏されるようになった現在、ハイアーチ独特の魅力に注目が集まってくるかもしれません。

次回は現在修理中のハイアーチバイオリンをご紹介したいと思います。

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