駒の製作に自作の等高線引きを使用しています。
地図の等高線のように駒上の厚みが同じ箇所に連続した線を引くことが出来るため、駒の横方向の厚みの流れを視覚的に捉えやすくなります。
この等高線を見ながら表面を徐々に削り、駒のバランスを整えていきます。
もちろん駒の表面のカーブは横方向だけでなく、縦にも斜めにも隆起が複雑に絡み合っているので、この等高線はあくまでも一つの目安です。
音の調整というとまず魂柱を気にされる方が多いですが、弦の振動が最初に伝わるという意味では駒の方がより音への影響力は大きいです。
では、音の調整とはまず駒ありきかと言うと必ずしもそうではなく、あくまでも重要なのは駒と魂柱のバランスです。(厳密には駒と魂柱とバスバーで三位一体です)
このことについて現時点での私の考えを書くと長くなりすぎるので、それはまたの機会に。