入荷案内 Old German Violin

2017/11/20

Klotz Family(Labeled Matthias Klotz 1725)

220万円(税別) 鑑定書 Rampal

 

ドイツで一大勢力を築いたKlotz家の始祖Matthias(1653~1743)はJacob Stainerの弟子だとする文献もありますが、実はどのようにして自身のスタイルに辿り着いたのかということについてはっきりとしたことは分かっていません。

 

ミッテンヴァルトで自身の工房を立ち上げたMatthiasは製作技法を息子達に伝え、Klotz家は街を代表するヴァイオリン製作家系となっていきました。1890年には街の観光名所でもある聖ピーター&ポール教会前にMatthiasの銅像が建てられたこと、またヴァイオリン製作学校に1714年製の楽器が保存されていることなどから、この街における彼の存在の大きさをうかがい知ることが出来ます。

 

オールドジャーマンには Stainerを模したハイアーチのものが多く見られますが、この楽器は標準的なアーチで、表板は綺麗な台形をしています。表板には目の細かい松材が、裏板と横板には薄い虎杢の楓材が使用され、一目でKlotzと判る特徴的なスクロールを有しています。1770~1775年頃に製作されたものと思われ、独特の柔らかい音色を持っています。

 

 

 

© WE LOVE MUSIC Inc.
PAGE TOP