入荷案内 Gaetano Sgarabotto(Parma 1939)/Sesto Rocchi(San Poro d’Enza 1977)

2017/11/27

Modern Italian Viola

Gaetano Sgarabotto(Parma 1939)

420mm 鑑定書 A.Woywod

 

1878年にビチェンツァに生まれたGaetanoは、1901年に(後にイタリアの楽器市場を独占する程の大楽器商になる)ミラノのLeandro Bisiach工房で楽器製作を学びました。

1928年にはパルマのヴァイオリン製作学校で息子のPietroと共に教鞭を執ります。

その後Gaetanoはいくつかの土地を渡り歩きながら、オールドイタリーの巨匠たちの楽器をモデルに製作を続けました。

 

今回ご紹介するヴィオラは、420mmと大型のボディから湧き出す豊かな音量と、中低域のしっとりとした深みのある音色が魅力の楽器です。

F字孔やコーナーの仕上げは力強く、ニスは黄金色の下地に鮮やかなオレンジブラウンが塗られています。

やや角張ったエッジや彫りの浅い渦巻きなどにGaetanoらしい特徴が表れています。

61歳の時に製作されたこの楽器は、様々な巨匠のモデルを製作し研究を重ねたGaetanoだからこそ辿り着いたモデルと言えるのではないでしょうか。

大型のモダンイタリーをお探しの方には貴重な1本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

Modern Italian Violin

Sesto Rocchi (San Polo d’Enza 1977 )

鑑定書 E.Blot

 

Gaetano Sgarabottoの指導の下ヴァイオリン製作を始めたRocchiは、パルマのヴァイオリン製作学校を卒業後、ミラノのLeandro Bisiachの工房で働き始めます。

その後Rocchiは職場を点々と変え、やがてパルマ近郊の小さな町サン・ポーロ・デンツァで自身の工房を立ち上げました。

 

1977年製のこの楽器は、ややフラットな外観から堂々とした印象を受けます。

ニスはRocchiらしい明るいオレンジ色で、裏板は美しい虎杢の一枚板。傷一つない正にミントコンディションと言えるでしょう。

ラベルには自筆で‘a・Rolla’という銘とサインがしてあります。

濁りの無い澄んだ音色で音抜けが良く低音から高音までバランスよく鳴ります。

Rocchiの名前はヴァイオリニストの古澤巌氏が1962年製の楽器を使用していたことでも有名です。

 

 

 

 

 

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