Modern Italian Violin
Ferdinando Garimberti（Milano 1978）
Garimbertiはミラノの Antoniazzi兄弟の下でヴァイオリン製作を学びその才能を開花させていきました。L.Bisiachの工房に移ってからはG.Pedrazziniからも多大な影響を受けたようです。独立後は優れた作品を製作し数々のコンクールで受賞。1963年から1966年の間はクレモナヴァイオリン製作学校で教鞭を執り多くの後進を育てました。その代表が現代のクレモナの名工であるG.B.MorassiとF.Bissorottiです。
一目でGarimbertiと解る風貌でありながら彼の作品には過度な主張がありません。もともと鍛冶屋であったGarimbertiは刃物の扱いに長けており、正確無比な仕事には定評がありますが、その特徴を言葉で表現しにくいのは全てにおいて極めてバランスが良いからに他なりません。まさに中庸の極みと言えるでしょう。
Garimbertiは20世紀の最も重要な製作者の一人として数えられています。
今回ご紹介する楽器は1978年製の最晩年の作品で、衰えを感じさせない際立った技術の高さが一目でわかります。是非一度お試し下さい。
