工房コラム vol.15 楽器と弓

2017/10/09

楽器と弓はそれぞれ単体で扱うものではなくセットで演奏するものですので、調整も基本的に楽器と弓はセットです。

演奏上何か悩みや不都合があっても、個別に見ただけでは原因が特定できないことがあります。

 

例えば圧力をかけて弾く際に隣の弦も一緒に弾いてしまうので駒のカーブを調整してほしいという方の楽器を点検しました。

ところが駒に問題はなく、数年毛替えしていない弓の毛がつるつるで必要以上に力んだ弾き方になってしまい、結果として隣の弦ごと弾いてしまっていたということがありました。

 

また、弓毛が頻繁に切れるという方の弓棹を点検すると酷くこすれた跡があり、まずは楽器の調整をお勧めしました。

その後楽器の反応が良くなり力んで弾くことがなくなったので、結果的に切れ毛がなくなったということもあります。

 

このように弾いている方が考えているところとは全く別の場所に問題があることもありますので、楽器と弓は必ずセットでお持ち込みください。

 

コラムの内容とは全く関係ありませんが、WE LOVE MUSICは現在ハロウィンの装いで皆様のご来店をお待ちしております。

 

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